フランス革命の社会史

フランス革命の社会史 (世界史リブレット)

フランス革命の社会史 (世界史リブレット)

内容(「BOOK」データベースより)
フランス革命のなにが革命的だったのか?十数年前までなら、多くの人が、フランス革命の革命たるゆえんは、封建制を根底的に廃止して資本主義の順調な発展の条件をつくりだしたことにあると答えただろう。フランス革命ブルジョワ革命だった、と。では現在はどうだろうか?フランス革命のイメージは同じままなのだろうか?本書は、この問いに答えようとする試みである。

フランス革命の話は、以前『ベルサイユのばら』を読んだだけで他にはろくに知識がないので、歴史的に重要な出来事なので読まなくてはと思ったので、とりあえず世界史リブレットで読んでみた。
『王権はこの論議を禁じる力がなく、逆に、王や宮廷が文筆家を雇い、印刷物という手段を動員して公衆にアピールし、自己の政策への「世論」の賛同と支持を獲得しようとした。こうして、権力のありかが、秘密のうちに決定を下す国王一人の意思から、公共の場所で論議する「公衆」の判断である「世論」へと移行し、権力の行使条件が変化することになるのである。』王や宮廷が、公衆に政策の理解を得るために文筆家を雇いアピールしていたというのは知らなかった。
『たとえば一七九三年十月五日には、キリスト教と結びついたグレゴリウス暦に変えて、十進法にもとづいて一週十日、一ヶ月三十日からなる共和暦(革命暦)が導入され、革命による断絶を日常的に生きることが期待された。そこでは、秋から冬にかけての月の名称も、葡萄月、霧月、霜月、雪月、雨月、風月……と自然のリズムに一致するように変更され、一週間の名称も、第一日、第二日、……第十日といったように数的秩序を示すものとなった。時間の十進法化まで試みられ、一時間一〇〇分、一日一〇時間(一〇〇〇分)といったような時計まで考案された。』時間、S&Mシリーズの犀川先生が喜びそうな感じのものだなあ。「長さや重さの単位が十進法にもとづくメートル法(メートル、グラム)に統一」されたのもこの時期。
うーん、このシリーズある程度基礎知識があったほうが楽しめそうだから、こんどから違う本で一旦同じテーマを読んでから、このシリーズを読んだほうが良いのかな。