鎌倉仏教

鎌倉仏教 (講談社学術文庫)

鎌倉仏教 (講談社学術文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
中世の幕開きに興った仏教改革の潮流。禅宗や浄土思想の影響で新しい宗派が誕生する一方、旧仏教にも変革の機運が生じ、日本史上、仏教が最も活気に満ちた瞬間が到来する。経済や社会が急激な変化を遂げる時代、人々は何を求め、何に祈ったのか。貴族のための伝統的仏教が個人の経済をめざす大衆仏教に変貌する過程を描く、日本仏教史理解の必読書。

鎌倉時代南都六宗とか、そういう部分を宗旨とか当時の状況とかについて、なるべくなら分かりやすく、書かれている本を読みたくて、そういったことを知るのにどういう本を読めばいいのか分からなかったので、題が「鎌倉仏教」だからその辺のことについても網羅されているかなと思って読んだ。
しかし、こういった形式の本をなんといっていいかよくわからないけど、仏僧伝とかでいいのかな?まあ、そうした形式なので、個人とその信心についてがメインで書かれているので、ちょっと期待していたものと違ったので、読み終えるのに途中で読まない期間がかなりあったりして半年以上(?何月に読み始めたのか覚えてないくらい)かかった。
それに、法然親鸞という有名どころとその周辺の人たちに費やされているページ数が半分もあるのも、もっと鎌倉新仏教以外のことを期待して読んだので、そこでも当てが外れた。
それに、仏教についての知識が無いときついなあ、それもないから読むのに時間がかかった割には読み流したみたいになってしまったし。学術文庫に入っているのにも「源平合戦の虚像を剥ぐ」みたいな軽いものもあるから、これもそうだといいなあ、題材だけ見て、中身が読みやすいかは当たるも八卦当たらぬも八卦みたいな気持ちで買ったのはよくなかったな。学術文庫になに読みやすさとかを期待してんだといわれればそりゃそうだけど、今度この文庫の本を買うときがくれば読みやすければ運がいいくらいの気持ちで買うくらいの心持ちで。