私的2012年読んだオススメWEB読み物等メモ やる夫スレ編(その2)

 見やすくするために、オススメのスレのタイトルを赤くしたが、見栄え良くないなあ。まあ、前回のと含めて色を変えるのはわりと面倒だからそのままだけど。こっちも何か忘れていたものがあったら追加するかも、ひっそりとね(笑)。こうしてある程度面白かったスレのタイトルをまとめてみたら、結構量が多いなあ、そのわりには何か未読の面白いスレないかな?と思って探していた記憶が結構あるのは、無駄にネットをしている時間が長いからかwww。

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「やる夫はフェイトのダメなお兄ちゃん」ヒューマンドラマ
 やる夫の父親へのドライさがいいなあ。家族関係がやる夫は、母の死後から自分のことや家のことはなるべく自分でやるようにしており、また、父が早々に再婚したことにより大人びて、一層家庭に無関心(というか、義母になつくほど、母の死と父の再婚わりきれていない)になっていって、そして、父も仕事人間で、更に再婚相手の娘が赤ちゃんだったこともあり、あまりやる夫に気に掛けることはなかったため、家庭内に良好な関係を築けなかった。だから、やる夫本人がもう父や家族のことを過去のことと割り切っている(家をでて〈大学入学後〉から自分から好んで父とあったことはない)のに、それで父の死の間際になってあいに行かないことを、フェイト(義妹)がぐちぐちと文句いいにきているのは、全面的にやる夫の方に同情しているため、甚だ不快。母が死ぬ前のエピソードはいいなあ、死ぬ可能性が高くとも、そのことを強がらずにざっくばらんに幼い息子に明るさとユーモアがある話し方で言っているのは素敵だ。やる夫のキャラクターも家族関係も非常にリアリティーが感じられて、中々読ませる作品だ。
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「できる夫と杏子+αのちょっと近くにドライブへ」日常・飲食店、観光地紹介
 突飛なことがない普通の日常という感じが読んでいて心地よく、何回も読んでしまう。それに、行く予定なくとも食事シーンは見ているだけで楽しい。実際、人が食べているのを見るのは、咀嚼音とかが気になって食欲が落ちるんだけどね(笑)。やる夫スレや小説、エッセイなどで食事シーンを読むのは好きなのさ。
「大阪やる夫物語」日常(??)・飲食店、観光地紹介
 これも上と同様、食事を紹介するようなスレなんだが、唐突に夢枕獏っぽい(読んだことないから知らないが)文章でバトルが始まったりするのとやる夫のキャラが強烈すぎるため同ジャンルとは、中々思えないが(笑)。しかし、紹介されている店に常識では考えられない安さの価格の店が混じっているのは驚く。
「やる夫と佐々木のくだらない日常」完結・日常
 古典の中の言葉を無理に萌えに結びつけるのは、無理やりって感じだから、正直んー?と思うが、帰省時のヤン・ウェンリー(父)とのコーヒーネタや、恋人の佐々木がしょうがないなあ、という感じをかもし出しながらもデレデレなのがわかるのがいいよね!
やらない夫と真紅が、小説を読むようです 」完結・日常・恋愛
 二人の間に漂うゆったりとした空気が素敵だ、激しく衝突したり求めあったり決裂したりという恋愛小説とかは苦手だけど、こういう穏やかな大人の恋愛って感じの作品は読んでいて気持ちいい。
やらない夫とまどかの仲良きことは美しき哉完結・日常・恋愛
 それまでの日常シーンは雰囲気が良くて、スラスラ読めたが、最終話(前・後半にわかれてる)で仲違いしてからの和解は、それまでの雰囲気が好きだった分ちょっときつかった。CMでの「じゃあいつやるか?」「今でしょ!」のネタは非常に笑ったし印象深い。あと本編の後のマミさんの番外編はすごい面白かった。
「技術屋なのはさん完結・日常
 仕事の日常を明るく楽しく、描いている。どこかで「4コマ的」と評したレスがあったがそれには納得。無理やりな感じでコメディ、ギャグマンガ調に振れることなくあくまで日常のコネタ的な面白さで、突飛なことを書かず、そして物語に全く暗さを感じさせない筆致で普通の日常を描写しているのは素敵。
「やる夫の部屋は溜まり場になりました」日常、TRPG
 80年代後半を舞台にして、やる夫や球磨川さんたち(初心者)のTRPGプレイを描く作品。プレイヤー達が楽しんでゲームしている感がたっぷりとある良い作品。プレイヤー間のやりとりや80年代後半というその時代についての描写がかなり多くて、そちらが特に面白い。
「かがみはやる夫たちとミステリー研究会を作ったようです」日常、ミステリー
 高校の部活もの。やる夫スレでオリジナルのミステリーというのは珍しいが、面白いなあ。やる夫に年上で一回り上の大人な美人の婚約者(AA:春麗)がいるという設定は、それだけで個人的には満足できる(笑)。そして、シーンは描かれずともそういうこともいたしている、と述べられているのも、さかんに童貞アピールされるよりもずっと妄想が広がっていいね!。


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「広島カープとやらない子」完結・野球モノ・日常
 野球でもサッカーでもいいが、そうしたプロのチームのファンが一喜一憂しているのをみるのは、門外漢からするとなんだか微笑ましい。そうした熱中と、そこで知り合った友人達とのエピソードは素敵。そして、なんJ語を喋る真紅のキャラがすげーいい。個人的にはこの真紅の台詞はいちいち読んでいて楽しいからすごい好きだ。 
やらない夫とやる夫の高校野球野球モノ
 野球ものの作品って好きなんだよなあ、指導者のやらない夫も含めて地道に成長している感じで、ご都合やチートっぽさは今のところないからいい。素材は抜群だが、チキンハートで敗戦処理とか緊張しない場面になるといい投手だが、緊張感のある場面だと、急に駄目になっていたやる夫が最近成長しているのは嬉しい。非常にリアリティーがある教師達の会話やドクオの悩みなどがあることで、薄っぺらい単純な物語になってないのが実に良い。特別な指導者や選手が来たおかげで変化するのではなく、チーム全員が成長していくことで、強豪校とも戦えるようになっていくのがいいね。
「やる夫は挑戦するようです」野球モノ・安価
 野球モノの安価スレ。強い高校でもないので、特にドラフトにも引っかからなかったが、なぜかスカウトがきたので、高校卒業後、渡米してマイナーリーグに入ったやる夫(投手)がアメリカで成長していく物語。高卒三年目でも、ようやくショートシーズンAに落ち着くことができたレベルで球速はほとんど進歩がない。そのように本当に徐々にしか成長しないが、そうした地道さがリアルに感じて非常に面白い。
「みんなでプロ野球12球団紹介スレ」内の「やる夫は今どき巨人ファンのようです」完結・野球モノ・歴史
 巨人の歴史がどの時代も結構均等に詳しく語られていて、偏りの少ない球団史という感じで読んでいて非常に面白い。様々なシーズンの熱いエピソード、面白いエピソードが盛りだくさんで読んでいて楽しい。
「やる夫と学ぶ野村克也野球モノ・歴史
 西宮の医者が野村に自身が翻訳したテッド・ウィリアムズの打撃論を送ったというエピソードはすごく面白い。その打撃論から投球モーションから球種を見ぬけることを知り、実際に同球団の投手の球を意識して受けてみると、球種ごとにモーションが違うということがわかったというエピソードはいいなあ。しかし、野村がそういう打撃をする上で、日本での先駆者の役割をしているのに、ライバルの稲尾には明らかな癖が見当たらなかったというエピソードは、さすがの化け物ぶりだ。癖を見抜いて修正してという、稲尾・野村間の切磋琢磨はすごい面白い。
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「やる夫で学ぶ日韓W杯の日本代表」サッカーモノ・歴史
 日韓W杯、小学生の頃だし、取り立ててサッカーに格別の興味があるわけでもなかったので、盛り上がっていた印象はあるがその前がその前がどうだったかなんて知らなかったので、面白い。番外編のトルシエの自伝、伝記や、特別編の難病にかかったJリーガーが復帰へと努力する「望月重良物語」のどちらも非常に面白い。


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アルシャードセイヴァーご近所セッション、リプレイ」完結・TRPG
 有名な安価スレの作者がわいわいやっているのを見るのは、オールスターを見ているような面白さがあって、読んでいて楽しい。同じメンバーで「迷宮キングダムご近所セッション、リプレイ」が現在行われている。こういうのが恒例化するなら嬉しいなあ。


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「やる夫は日々の生活に彩りが欲しいようです」R18
 世界観は現実だが、媚薬や心を読めるコンタクトなどが登場する作品。サーニャの初体験シーンがめちゃくちゃエロくて素晴らしい!!!いやあ、こういう(洗脳や無理やりでない)普通のHシーンを(サーニャの内心含めて)リアリティのある描写で上手に、その上エロく書ける作者さんは中々いないよ。