3月に読んだ本のまとめ

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:8046ページ
ナイス数:509ナイス

ログ・ホライズン9 カナミ、ゴー! イースト!ログ・ホライズン9 カナミ、ゴー! イースト!感想
海外編はwebで最初に掲載されていたバージョンは読んだけど、現バージョンのweb連載は読み流していたのでしっかり読むのは今回がはじめて。KRのキャラがクールな感じから、飄々としているようなキャラに変わっていることに最初はちょっと違和感があったけど今回で慣れた。そして今回海外サーバーでのオリジナル職の紹介がされているが、そのPart2は次の海外編でということだから、このメンバーが主役になる巻が再びくるのかな。てっきりこのメンバーが次登場する時は本編だと思っていたので少し予想外だけど、それは楽しみだ。
読了日:3月31日 著者:橙乃ままれ
三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)感想
主人公の還暦過ぎの幼馴染の男3人組が身近なトラブルや事件の原因となっている悪意の人を成敗して解決するシリーズの2作目。五話では主役の3人がたまり場としている居酒屋「鯨」の今の店主である康生が、長らく行われていない町内の祭りを復活させるために動いているところが書かれるが、そこで今まで影が薄かった祐希の父健児の活躍が見られたのがちょっと嬉しい。巻末には短編「好きだよと言えずに初恋は、」という前回登場した早苗の同級生富永潤子の初恋の話が載っている。そしてwikiを見たら、どうもその相手は「植物図鑑」の樹みたい。
読了日:3月31日 著者:有川浩
ログ・ホライズンTRPG リプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上ログ・ホライズンTRPG リプレイ 山羊スラ戦車と終わらない旅 上感想
今までは1冊に2セッション分の内容が収録されていたが、今巻と4月発売の次巻は長くなったため1話で1冊に。アニメ2期の作中でこのリプレイのネタアイテムである山羊スラが人気とされたことで、不気味で在庫が過剰にある設定の山羊スラをこのキャンペーンが終わるまでに、作中で人気にすることがGM至上命令になったのには笑った。そして凹んでいるマスダさんが黒剣騎士団の酒の場に流れで合流したシーンで、黒剣の人らが酒の場のテンションもあってマスダさんの低いテンションに頓着せず「おおらか」に飯や酒を進めていたのも面白かった。
読了日:3月31日 著者:橙乃ままれ,七面体工房
RPF レッドドラゴン 4 第四夜 夜会擾乱 (星海社文庫)RPF レッドドラゴン 4 第四夜 夜会擾乱 (星海社文庫)感想
今まで迷っていた忌ブキは阿ギトの感化もあって覚悟完了しているけど、そのギャップがいいな。前回で忌ブキが王になることを決意したから、彼の「剣」であるエィハはそのために邪魔者を排除(物理)しようという思考になり、婁がパーティーから消えたと思えば新たに危険人物が出てきてちょっと笑った。今回は政治的な折衝になるかと思いきやシュカの街への赤の竜の襲来で各勢力の思惑などが一切合財を壊され、また今回で赤の竜混成調査隊も完全に分裂してPCたちがそれぞれの道を進み始めることで、いっそう混沌とした様相になっていて面白い。
読了日:3月30日 著者:三田誠,虚淵玄,奈須きのこ,紅玉いづき,しまどりる,成田良悟
チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫)チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫)感想
伝記。チェ・ゲバラは名前はとても有名だけど、その事跡についてはろくに知らなかったので読む。キューバ革命、政府軍2万に対して、反乱軍の総数は反乱軍の勝利に終わる最後の段階になっても1000人を超える程度だったが、最期は独裁者であったバチスタ大統領が国外逃亡し、革命軍の勝利に終わる。カストロは政治適性があり、物事の動きを読んで有利な流れを作るのが上手い。しかしチェ・ゲバラは軍事や革命後の大臣の仕事など実務家としては優秀だけど、そうした政局などを動して戦うタイプではないようだ。
読了日:3月29日 著者:三好徹
北一輝 (ちくま学芸文庫)北一輝 (ちくま学芸文庫)感想
北一輝は非常に論理的な国家社会主義者にして陰謀家。そして『北の思想の骨格を極表面的に要約すれば、天皇制打破と大陸膨張主義の特異な結合、すなわち天皇なき革命的大帝国主義と形容してさしつかえない。』(P66)北の対外膨張と国内改造は不可分なもので、対外膨張のため国内改造を述べる北はファシストに似てくる。一方で国内改造を前提とした対外膨張を述べるときの『彼は、ポーランド地主的圧政下にあるよりも、社会主義ソ連に帰属したほうが幸せだと考えた、三〇年代スターリニストに大変似てくる』(P317)。
読了日:3月28日 著者:渡辺京二
交渉力入門<第4版> (日経文庫)交渉力入門<第4版> (日経文庫)感想
説得は情報を理路整然と説明することから始まる。『それが問題解決型の説得スキルであり、具体的には、次の四つの段階を踏んで行われます。/?解決すべき問題点を明確にする。/?その問題点を解決するための代替案を、可能なかぎり用意する。/?その代替案について、長所と短所を分けて説明する。/?結論として、代替案の中から問題を解決するための最良の案を選び、その理由を説明する。』(P151)ノーマティブ手法と呼ばれるこの手法は、異なる意見・価値観を持つ相手として効果的で欧米では一般的。
読了日:3月27日 著者:佐久間賢
陰陽師 安倍晴明 (角川ソフィア文庫)陰陽師 安倍晴明 (角川ソフィア文庫)感想
貴族の日記などに書かれている史実の晴明の挿話から説話などに書かれている晴明の伝説的な挿話まで、各種の資料に載っている晴明のエピソードを多く紹介している。また、巻末には付録として「安倍晴明関係年表」として史実の晴明に関係する出来事をまとめている。晴明は賀茂忠行、保憲親子に師事。保憲は晴明を見込み、彼には天文道を譲り、実子である光栄に暦道を譲る。それによってそれまで賀茂氏が独占していた陰陽道は、安倍(土御門)の天文道、賀茂の暦道の二流にわかれる。そして江戸時代には土御門(安倍)の方が賀茂よりも家格が上になる。
読了日:3月25日 著者:志村有弘
異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)感想
web小説の書籍化。web版既読。7日に一度、土曜日にだけ異世界の様々な場所に洋食店ねこやと通じる扉ができる。そうした扉からねこやにやってくる人たちの視点で、身近な料理への新鮮な反応が見れるのが楽しい。7日毎にねこやでカレーを食べるのを唯一の楽しみに何年も無人島での漂流生活を生きたアルフォンスの話(「カレーライス」)などは元から好きだけど、「ホットケーキ」での多くの小人たちが切り分けられた大きなホットケーキの塊をぱくついている姿は想像すると微笑ましいし、美味しそうで今回改めて読み直したことで好きになった。
読了日:3月24日 著者:犬塚惇平
狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)感想
今までシートン動物記を読んだことがなかったが、ロボの話がノンフィクション的な作品だと知って、にわかに読みたくなって読了。「狼王ロボ」「灰色グマの伝記」「カンガルーネズミ」「サンドヒルの雄ジカ」が収録。「狼王ロボ」有名だけど40ページほどと案外短い。罠を見抜く優れた観察眼と知性をもつロボだが伴侶のブランカが捕殺されて彼女の血を使った罠が仕掛けられたことで、ブランカを取り戻そうとしていたロボは捕らえられた。「カンガルーネズミ」題の動物の生態観察記。地中の巣に入り組んだ迷路や複数の貯蔵庫があるというのは面白い。
読了日:3月23日 著者:アーネスト・T・シートン
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)感想
第二次大戦中の戦闘で接近戦をしたアメリカの歩兵のうち実際に敵に発砲したのは15〜20%でしかなかった。そして発砲された銃弾の数量を考えると、他の軍も大体同じくらいの割合。アメリカ軍はそのマーシャルの調査で明らかになった発砲率の低さを改善する訓練方法の開発したことで、朝鮮戦争時には発砲率が55パーセントに上昇し、ベトナム戦争では90〜95パーセントにまでなった。そのように『第二次大戦以降に取り入れられた革命的な矯正法や訓練法の有効性』(P91)は極めて大きい。
読了日:3月22日 著者:デーヴグロスマン
RPF レッドドラゴン 3 第三夜 妖剣乱舞 (星海社文庫)RPF レッドドラゴン 3 第三夜 妖剣乱舞 (星海社文庫)感想
アニメ化ということで、PL間での掛け合いの描写がなくなって物語だけで構成されたとき、この話の印象がどう変わるのか楽しみ。冒頭で前回の大きな戦いがあった後のしばらくの平穏の間にキャラたちが何をしていたか表で決めているが、そうしたちょっとした日常の演出が行われているのはいいなあ。あと、禍グラバにやさしくつきはなされた忌ブキの、寄る辺を失ってしまったような寂しげな感じの表情のイラスト(P123)が素敵。そして婁の行動、彼のパーティーからの離脱で物語は混迷。
読了日:3月21日 著者:三田誠,虚淵玄,奈須きのこ,紅玉いづき,しまどりる,成田良悟
八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)感想
上下巻で開戦前からドイツの快進撃が止まるマルヌ会戦までの各国の政治家や将軍などの行動や戦時の国内でのちょっとした出来事を多くの史料を用いて、詳細かつリアルに書いている。ロシアのドイツ侵攻第二軍が壊滅し、司令官サムソノフが敗走中に暗い森の中を徒歩で進んでいくうちに衰弱がひどくなっている中で、近くを歩く参謀長ポトフスキーに「皇帝はわたしを信頼してくれた。こんなみじめな負け方をして、皇帝にあわす顔もない――」と繰り返しこぼし、全体が休憩したときに一人いちだんとくらい松の木立の陰で自殺したというシーンが印象的。
読了日:3月19日 著者:バーバラ・W・タックマン
粛清の嵐 小説フランス革命 15 (集英社文庫)粛清の嵐 小説フランス革命 15 (集英社文庫)感想
ジロンド派支持者の女性によってマラが暗殺される。かつてダントンらがコルドリエ派と呼ばれていたが、現在はエベールを中心とした人々を指す言葉になった。エベールはマラとロベスピエールは役者が違うと思っていたが、ロベスピエールがマラの死後いまいちふるわないため、自分が国内第一の実力者になる芽もあるのではと思うようになり、9月5日に再度蜂起する。その蜂起で多くの要求を飲ませたが、それらは従来ロベスピエールが主張してきた政策で、利用された側面もあるとはいえ、エベールはスムーズに行きすぎた蜂起に違和感。
読了日:3月17日 著者:佐藤賢一
縄文生活の再現 (ちくま文庫)縄文生活の再現 (ちくま文庫)感想
著者は在野の実験考古学の研究者で、主に縄文時代の漁具(釣り針、モリ・ヤスなど)の研究をしている。こうした縄文時代の道具を実際に作製・使用することで、当時の製作法や使用法、利便性などを再発見する実験考古学の本はあまり数を読んだことないけど面白いし、好き。「II 生活実験」では、小学校高学年から高校生までの数人と大人たち何人かで、実際に縄文時代の竪穴式住居で当時のような食事をして数日過ごしたことが書かれている。実験でもあるけど、キャンプのような雰囲気もあり、見ていて面白い。
読了日:3月15日 著者:楠本政助
新約 とある魔術の禁書目録 (12) (電撃文庫)新約 とある魔術の禁書目録 (12) (電撃文庫)感想
今回の上条は、あとがきにも書いてあるように、敵が強大であることを知ってそいつと戦おうとしている浜面をとめようとして負けたり、最後のサンジェルマン戦ではレベル5第六位「藍花悦」を名乗っていたレベル0の少年加納神華にトドメを譲ったして活躍は少ない分、インデックスや麦野、絹旗などの活躍が見れたのは嬉しい。しかしオティヌス、日々ネコに安全を脅かされ続けているとは哀れな。
読了日:3月14日 著者:鎌池和馬
キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)感想
物語形式で法学について語られる。学習漫画みたいな感じ。実際の法律の条文について語るということではなく、法の基礎にあるもの、法的思考や法の分類わけ、法の解釈について、あるいは法の歴史などをわかりやすく解説している。「立法権」という概念は近代に登場したもので、中世では『法は、特定の人が権限を行使して作るものではなく、慣習の積み重ねにより自然に出来るものだという考えも根強かった』(P259)。しかし変化が激しい近代社会で迅速・大量・効率的に法が生産される必要から、近代社会は立法権の概念を生み出した。
読了日:3月13日 著者:木村草太
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (2) ―セカンド・スクワッド・ジャム (上)― (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (2) ―セカンド・スクワッド・ジャム (上)― (電撃文庫)感想
スクワッド・ジャムの第二回大会には当初レンは出場する気持ちはなかったが、エムに頼まれたことで、友人とタッグで参戦することになる。試合開始前に出場チームが登場して、観客があれこれと選手について話したり、地の文でどういうチーム、メンバーかというのを説明していく選手入場的なシーンはワクワク感があって好き。あとがきで『最初から三巻構成』云々との言葉があるので、次回のセカンド・スクワッド・ジャム<下>でこのシリーズ終わりかな。そして次巻は6月発売ということで、今度もさほど間が空かずに読めるのは嬉しい。
読了日:3月12日 著者:時雨沢恵一
定本 百鬼夜行 陽 (文春文庫)定本 百鬼夜行 陽 (文春文庫)感想
長編のサイドストーリー集。同月発売の「陰」は講談社文庫に入っていたものの再文庫化だが、こっちの「陽」は初文庫化。以前の長編に出てきた脇役を書いた短編や、まだ出ていない次の長編「鵺の碑」のキャラが登場する次回作の予告的な短編。とりあえず「鵺の碑」では、昭和28年(1953年)の日光が舞台となるみたい。最後の短編「目競」では榎木津主役で、彼が自身の異能とどう向き合ってきたかについて、子供時代からの話が書かれている。やっぱり人が心に抱えている暗いものについて書く内面描写が抜群にうまい。
読了日:3月11日 著者:京極夏彦
改訳 アウステルリッツ (ゼーバルト・コレクション)改訳 アウステルリッツ (ゼーバルト・コレクション)感想
<私>は、友人のアウステルリッツが語る中年となって初めて知った自身の来歴の話などの聞き役となって、彼の話を傾聴する。彼は今まで無意識に自身の出自に関する話を避けていたが偶然聞いたラジオで、自分は幼少期に子供だけの特別輸送でナチスから逃れて、チェコから英国にきたことを思い出す。そして彼はホロコーストで消された両親の足跡を探して、思い出すことで消された両親をわずかでも救い出し、同時に歴史によって歪められた自分の『まやかしの、間違った人生』(P204)を回復しようとする。
読了日:3月10日 著者:WGゼーバルト
アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉 (ファミ通文庫)アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉 (ファミ通文庫)感想
上下巻で短くまとまっていて、日常的な話が多くて良かった。「第五話」婚姻外交も必要で、女王本人が若く近親少ないとはいえ、自分よりも「年上」の国内貴族の娘シュゼットを自分の養子にして婚姻外交に利用するとは随分な力技だ。「第六話」バルトレオン、食事はスピード重視で味も気にしない人で、アルジャンが菓子職人になったのは資質の無駄遣いと思っている人だが、アルジャンの作ったマロングラッセを気に入って遠征中に補給物資としてマロングラッセを送ること求めたというのはいいね。
読了日:3月9日 著者:野村美月
図解 フロンティア (F-Files No.042)図解 フロンティア (F-Files No.042)感想
『一般にフロンティア時代といえば、1860年代に始まり、1890年の国勢調査局長による「フロンティア消滅宣言」までの期間を指す。』(P3)有名な時代だが、その期間は30年足らず。この時代についてほとんど知らないので、当時の有名な悪漢・アウトローについて触れられた項がいくつかあって、その時代の有名な悪漢たちの尖ったエピソードをちょこちょこっとでも知ることができたのは良かった。当時の製造加工技術では銃の命中精度低く『拳銃の場合、10メートル先の人間に当たれば達人とされた。』(P74)
読了日:3月7日 著者:高平鳴海
十字軍騎士団 (講談社学術文庫)十字軍騎士団 (講談社学術文庫)感想
十字軍がエルサレム王国を失ってから、20年ほど後にテンプル騎士団は異端の嫌疑を招き、解体されることになる。そのテンプル騎士団聖ヨハネ騎士団を中心に修道騎士団の歴史が書かれる。テンプル騎士団、巡礼者保護を目的として2人の騎士からはじまった純軍事的修道会。聖ヨハネ騎士団は巡礼用病院・救護施設からはじまって騎士修道会となった。両騎士団は教会から正式な認可を受けて以降、短期間で膨大な領地などの寄進を受け、またたく間に西欧の一王国から数王国に比肩する富と権力を要する組織になる。
読了日:3月4日 著者:橋口倫介

読書メーター

ラ/////5/
小////
ノ/
歴/////5/
そ/////5/

北一輝」その他換算(歴史か思想か、あるいはノンフィクションかで迷ったため)。「狼王ロボ」は小説換算。



ライトノベル 6
小説 4
ノンフィクション 1
歴史 6
その他 6

3月に読んで特に面白かったもの。
北一輝

北一輝 (ちくま学芸文庫)

北一輝 (ちくま学芸文庫)

 北一輝の思想についての解説がなされていて面白かった。しかし彼のイメージ変わったな。
 彼は天皇社会主義を目指したのではなく、むしろ天皇社会主義に対する最高の批判者(当時だけでなく、現代まで含めても)。
 また、ロマンチストイメージあったので、陰謀家だったというのは知らなかった。
 まあ、大衆の共同体願望を捉えて、大衆を動かそうと思えば動員できたにもかかわらず、論理化できない心理をつくことを嫌ったというのは、一種の美意識にも見えてロマンチストにも感じるけど。まあ、最初にロマンチストイメージがあるからそう思ってしまうだけかもしれないが。
「戦争における「人殺し」の心理学」
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

 第二次大戦後の訓練方法の進化、発砲率が15〜20%(WW2時)から)95%(ベトナム戦争時)へ。そこまで革新的なことがあったというのは知らなかった。
「縄文生活の再現」
縄文生活の再現 (ちくま文庫)

縄文生活の再現 (ちくま文庫)

 釣具の実験考古学。実験考古学の本は面白くて好きだわ。