2017年に読んだ本 ベスト10
2017年に読んで特に面白かった本のまとめ。例年は20冊選んでいるのですが、2017年は読んだ本が少なかったので10冊。
コメントは読書メーターで書いたものをちょっといじったりしたもの。
○小説 3
「香水」
- 作者: パトリックジュースキント,Patrick S¨uskind,池内紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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「わたしは英国王に給仕した」
わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)
- 作者: ボフミル・フラバル,阿部賢一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/10/09
- メディア: 単行本
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「いまさら翼といわれても」
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/30
- メディア: 単行本
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○ノンフィクション 4
「バッタを倒しにアフリカへ」
- 作者: 前野ウルド浩太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: Kindle版
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著者はモーリタニアのバッタ研究所に滞在していた頃の色々な面白いエピソードが書かれている。とても楽しんでフィールドワークをしている様子が書かれていていいね。バッタが予想外に急にいなくなったため、ゴミムシダマシの研究をする。そこでゴミムシダマシを満腹にさせることで殺さずに雌雄の判定ができることを発見。その研究についてババ所長に話したら『バッタがいなくてさぞかしコータローが困っていると思っていたら、あっという間に論文のネタを仕上げたな。』(N1794)と笑いながら褒めてくれたというエピソードも好き。
「ネアンデルタール人は私たちと交配した」
- 作者: スヴァンテ・ペーボ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/06/27
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DNAの年月による損傷と人のDNAが混入してしまうという問題を乗り越えてネアンデルタール人やデニソワ人のDNAを解読して、現生人類がネアンデルタール人やデニソワ人のDNAを継いでいることを明らかにした。
「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」
謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア (集英社文庫)
- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: 文庫
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「ある奴隷少女に起こった出来事」
- 作者: ハリエット・アンジェイコブズ,Harriet Ann Jacobs,堀越ゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/06/28
- メディア: 文庫
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○歴史 2
「「月給100円サラリーマン」の時代: 戦前日本の〈普通〉の生活」
「月給100円サラリーマン」の時代: 戦前日本の〈普通〉の生活 (ちくま文庫)
- 作者: 岩瀬彰
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: 文庫
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「ハンザ「同盟」の歴史: 中世ヨーロッパの都市と商業」
ハンザ「同盟」の歴史: 中世ヨーロッパの都市と商業 創元世界史ライブラリー
- 作者: 高橋理
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2017/03/02
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ハンザは共通の政治目的によってではなく、経済的動機から成立した都市連合。ハンザは14世紀後半に最盛期を迎えたが、15世紀には近世的中央集権国家を目指す努力が開始されたことで衰退していく。『経済的利益共通意識のみでむすばれたハンザは、周辺に中央集権国家が存在していなかった中世においてのみ存続しうる体制であった。』(N3598)しかし『ハンザは衰えてもハンブルク、ダンツィヒ等はかえって興隆期を迎えているのであり、滅亡に向かったのは都市でも貿易でもなく、都市連合勢力としてのハンザそのもの』(N3709)。
○その他 1
「アイデア大全」
- 作者: 読書猿
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2017/03/09
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