マイナークラブハウスの森林生活―minor club house〈2〉

内容(「BOOK」データベースより)
桃李学園高等部の片隅に建つ古ぼけた洋館「マイナークラブハウス」に集う弱小文化部―ウクレレ部、園芸部、演劇部、思想研究会、歴史研究会、和琴部―の面々は、自由気ままに青春を謳歌…しているように見えるが、一筋縄でいかぬのが思春期というもの。新・演劇部長、畠山ぴりかの涙のワケは!?謎が謎を呼び、続きが気になってしかたがない学園・青春小説シリーズ、待望の第2弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
木地 雅映子
1971年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年「氷の海のガレオン」が第36回群像新人文学賞優秀作となり、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第六話から第十話まで収録。まだ、第一話まで、時間がたどり着いていない。でも、春休みの話なので、次の巻から、一話での語り手の内田紗鳥もようやく登場してくるのかな。
第十話の猫のきゅうりが語り手の話が面白かった。


「何が女の子の望みなのか、よく考えてあげてね。」
 くそったれ、そんな昔々のナゾナゾみたいな言葉を置いていくんじゃねーよ。
 考えたよ、散々。調べた世色々と。ノヴァーリアスのヒロインは結局死んじゃうし、グレートヒエンは俺の好みじゃないし、アーサー王まで遡ったよ(あのダウィネヴィネってのはアホな女だなしかし)。江戸の心中ものにはどうにも共感しようがなくて困ったよ。腐女子の心理を探る本をレジに持ってくのはキツかったよ。

 おれは猫だ。おれはおれの道を行く。
 前頭葉は、あまりない。おれの思考は、エピソードの形をとることはない。