われ笑う、ゆえにわれあり
- 作者: 土屋賢二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/11/01
- メディア: 文庫
- クリック: 31回
- この商品を含むブログ (57件) を見る
amazonの紹介
出版社/著者からの内容紹介
愛ってなんぼのものか、あなたも禁煙をやめられる、何も考えないで楽しく生きる方法など、人間を哲学的に考察した抱腹エッセイ集
内容(「BOOK」データベースより)
愛ってなんぼのものか、わたしはこうして健康に打ち勝った、あなたも禁煙をやめられる、なにも考えないで楽しく生きる方法、超好意的女性論序説、汝みずからを笑え…などなど本邦初の「お笑い哲学者」が、人間について哲学的に、大マジメに考察した、摩訶不思議、変幻自在、抱腹絶倒の処女エッセイ集。
面白かった、とくに助手との対話と学生との対話が面白い。
読みやすいくてよかったのだけれど、なんか読み易すぎるので、本を読み終えたという達成感のようなものがあまりなかった。
文
どんな人間でも、悩みがあるかないかどちらかである。?悩みがないなら、その事実が悩みの種となって悩みが生じ、?に進む。?悩みがあるなら?に進む。?悩みがあるということ自体に悩む(以下?を繰り返す)。このようにして無限の悩みが生じるが、これは数学で、空集合から自然数を無限に算出する過程に似ている。(p108)