夜這いの民俗学・夜這いの性愛論
- 作者: 赤松啓介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/06/10
- メディア: 文庫
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赤松さんが実際体験したり聴いたりしたことが書いてあるので、読みやすいし、信用性がある感じがする。ただ、夜這いの民俗学も夜這いの性愛論も同じようなテーマだったので途中から飽きが来た。
本文の中に
「女中」制度を、このくらい系統的、構造的に解明したのは、これが最初の論文であるといってもよい
と書かれているように女中や丁稚のことを詳しく書いてあってそれも興味深かった。
近代日本の農村や町の性について詳しく書かれてあるので、面白かった。それに、そういうテーマなので、下ネタ読みやすい。
文
遊郭やノミ屋街などは少女というだけでなく、月経前の女がいいという買い手もかなりあって、八つ、九つぐらいの少女も売られている。戦前のスラム街やドヤ街では、八つ、九つの女児でも倍委員をやるし、また売られていく。人間の世界にあまり幻想を持たぬことだ。