螢・納屋を焼く・その他の短編

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった…。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。

村上春樹の作品は、長編はいくつも読んでいるけど、短編を読むのはこの本が初めて。

なんか同じようなのを見たことがあると思ったら、ダンスダンスダンスの序盤に、完全には同じではないがほとんど同じ。雛型?
納屋を焼く
マリファナを吸うシーンがあって、それが普通にタバコをすうことと同じような感じの描写なのでそれが少しいや。
踊る小人
ファンタジー、この短編集のなかでは一番好き。
めくらやなぎと眠る女
踊る小人の次に面白く、読み心地がよかった。
3つのドイツ幻想
3篇とも短い作品。2はどこが幻想なのかよくわからない。

個人的には、表題になっている蛍、納屋を焼くはあまり好みではなかった。