蒼穹のカルマ3

蒼穹のカルマ3 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ3 (富士見ファンタジア文庫)

[ 内容 ]
あ〜遅刻、遅刻〜! わたし鷹崎駆真。花も恥じらうおしとやかな十七歳の女子高生。今日はうっかり寝坊しちゃって、食べかけのトーストを口にくわえ、通学路を全力疾走中。えッ、いつもと違う? これも在紗のためだ

「なにか用か。忙しいのだが」
「どこが。ただつっ立てるだけじゃないの」
「そうか。すまんな鳶一。野生動物に限りなく近いお前の頭では、分かりやすく動いていないと何も行動を起こしていないように認識されてしまうのだったな」(P135)

毎回、発売が待ち遠しいほど、好きなシリーズ。
在紗が普通とは違うということは、わかっていたが、なにが違うのか、その特殊性の正体が明らかになる巻。そのことで、シリアスになりそうな気配はあるけど、その設定が出てきたこの巻でも、相変わらず、いつも通り面白かったので、杞憂かな。
カルマたち蒼穹園騎士団が、学校に行くのも、面白い。毎回、1巻は、異界、2巻は蒼穹園武会、今巻の学校と毎回変わっているので飽きずに楽しめる、次巻も引きからしてまた違ったものとなりそうですし。
終わり方が、かなりすごかったので、次の巻への興味が引かれた。