15×24 link four Riders of the Mark City

スーパーダッシュ文庫 新刊情報から
Fwd:〈トクナガ・ジュン〉の都市伝説、知ってる?
徳永を巡って抗争状態となり、捜索隊を襲い始める五大自警団。明らかになるトウコの秘密。笹浦たちは自警団のひとつ〈遊動〉と人生を賭けた勝負をする。 伊隅とホノカはそれぞれの目的のために、ファブリと連絡を取り始めて――

 なんて素敵な関係なんだろう。相手が絶対に裏切るとわかってさえいれば、人間ってこんなにもお互いを理解し合える。そしてやさしい約束の言葉を交わしたりできる。信頼のない理解、愛情のない親密さ。なんて素敵。なんて素敵。(P269)


折口が伊隅が一服盛られて、嘘が吐けなくなっている状態の時に容赦なく質問しているところが面白い。折口と伊隅のコンビはいいなあ。折口の度胸の良さがすごいな。
前巻の笹浦や、この巻の私市陶子の瑕は、信頼できる、中心的なキャラクターだからこそ、こうして過去の瑕が書かれているのですかね、まあ完璧な人間は作中に何人も必要ないですしね。そういう役割は枯野の役なのでしょうか、瑕疵のない善人が真っ先に死んでますけどね。
巻頭の野球のユニフォーム姿はなんでそんな格好をしているのかわからなかったが、遊動の有働らと藤堂、笹浦、西の野球対決があったからか。でも、真剣勝負のこの状況で野球をしようとするのがわけわかんないよね。新しく出てきたキャラの、有働は五大ネットワークという大きい組織のボスらしからぬ子供っぽさがあって、好き。