白い人・黄色い人

白い人・黄色い人 (新潮文庫)

白い人・黄色い人 (新潮文庫)

ナチ拷問に焦点をあて、存在の根源に神を求める意志の必然性を探る「白い人」、神をもたない日本人の精神的悲惨を追う「黄色い人」。

遠藤周作さんの小説読むの初めて。有名な作家や小説でも読んでいないことが多いからなるべく読むようにしたい。
遠藤周作さんの初期作の中篇2作。白い人は芥川賞を受賞した作品。
『白い人』、サディズム。元神学生、ナチス。遠藤さんはキリスト教について書かれた作品多いけど、この本に収録されている2作も第2次世界大戦中を舞台にキリスト教について書かれている。『黄色い人』、語り手やキミコの無感動による鈍さに共感を覚える。