サクリファイス

サクリファイス (新潮文庫)

サクリファイス (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!大藪春彦賞受賞作。

文庫化したら読もうとは思っていたんだけど、チェックし忘れていて、本屋で新刊の棚を見ていて文庫化していたことを知った。
ミステリーなので、作品の雰囲気自体まで暗くならないか少し不安だったけど、そんな心配は杞憂だった。ロードレースについて、黒田硫黄さんの『茄子』とか、渡辺航さんの『弱虫ペダル』を読んだくらいでしかないけど楽しめた。
スポーツ物で熱くて面白い、そういう作品好きなので、去年から今年にかけて、『風が強く吹いている』とか『一瞬の風になれ』とかこの本とか、2月には『武士道シックスティーン』など、面白いと世評が高い作品が次々と文庫化して嬉しい。