虐殺器官

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

個人的にSFを読むのは普通の小説よりも読むのに時間がかかるので、あまりSFを読んできていない、買ってきた時は読むのには時間がかかると思っていたけど、現代の延長線上としてわりと容易に想像ができるということと読み心地の良い文章のおかげで望外に速く読み終えることができた。意外と有名な(古典)作品は、(当時の)現代の延長線上に書かれているから、読みにくいので、最近のSF作品なら案外読むことができるかもしれないと思った。まあ、そう夢想して一緒に買った円城さんの『Self-Reference ENGINE』を読んだらその期待も容易に打ち砕かれそうだけど。
軍事小説、気になってはいたけど、あまり読む機会のなかったジャンルなので、楽しめた。戦争を書かれているけど、悲惨な状況を描写があっても、語り口のおかげで、嫌な気分にならずに読むことができた。
来月には、角川文庫で伊藤計劃さんのメタルギアソリッドのノベライズが出るようなので、メタルギアは、実はやったことはないのだけど、買ってみようと思う。