サマーバケーションEP

サマーバケーションEP (角川文庫)

サマーバケーションEP (角川文庫)

内容紹介
20歳をすぎてようやく認められた〈自由行動〉。他人の顔を憶えることができない「僕」は、出会った人と連れ立って、神田川を河口に向かって歩き始める。世界に対する驚きと無垢さに満ちた、再生の物語。
内容(「BOOK」データベースより)
学校には行かなかった。集団生活は難しい。僕には、人の顔がわからないんだ。だから匂いと声で、手を握って、人を見分けてる。20歳を過ぎ自由行動を許されて、井の頭公園にやって来た。冒険するために!公園の湧水は川となって高田馬場を、水道橋を流れ、御茶ノ水を通って隅田川に注ぎ、海に出る。神田川が終わるところを見るために、僕は、公園から海に向かって歩き出す。だってそれが、サマーバケーションだから。

古川さんの小説は好き。今月も『ハル、ハル、ハル』が文庫落ちするので、それも楽しみ。
かなり淡々と進んでいくようなストーリーで、東京の地理にも全然知らないから詳しくイメージすることができないのに飽きたり、つまらないと思わないというのはすごいなあ。気を張らずに読むことができる本を読むのは楽しいなあ。