多摩湖さんと黄鶏くん

多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)

多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
君は、大人なおねえさんとエロいゲームをしたことはあるかい?俺はある。―素敵で無敵な変態カップルの青春ストーリー。


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』は最初の方を何十ページか読んだきりだったので、入間人間さんの小説をはじめて読み終えた。

「て、手を、そっちから繋いでもらおうかなー……なー!」
「なーって……くぅ、そんな行為を要求するとは」
「だ、だよね恥ずかしいいよね、かなり破廉恥」
 多摩湖産の方は演技じゃなくて本当に羞恥心が臨界点まで振れ切っているようだ。
 時々思うが、羞恥心というものの基準が人より大きく改変されてしまっているんじゃないだろうか、多摩湖さん。(59P)

確かに手を繋ぐのはためらうのを、その数ページ前までやっていた自身の秘密の暴露よりも恥ずかしがるってかなり特殊な羞恥心だな。あと、眼球をなめるって目が痛くなりそうで、個人的にはエロというよりもグロの方の分類に入るな。
エピローグの最初を読んでこういう終わり苦手だなと思い同時に少し寂しく感じたのが、すぐに妄想であるとわかりそんな風に考えたのがちょっと阿呆らしくなったな。
今まで『みーまー』をはじめの方を少し読んだだけのイメージでちょっと筋が重そうと思っていて、少しとっつきづらそうと思っていたけどこの本を面白く読むことができてイラストも好みだったので、これからは入間さんの他の著作にもチャレンジしていこうかなと思った。