ようこそ女たちの王国へ

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

内容(「BOOK」データベースより)
極端に男性が少ないこの世界では、当然ながら女王が統治し、兵士も職人も何から何まで女性中心だ。一方男性は貴重な存在のため、誘拐などされぬよう姉妹たちの固いガードのもとで育てられていた。ウィスラー家の長男ジェリンはもうすぐ16歳。ある日、盗賊に襲われた娘を助けたところ、彼女は王女のひとりだった。迎えに来た王家の長姉レン王女は、生来の美貌のうえ心優しいジェリンにひと目ぼれ、ぜひ夫にと熱望するが…。


男性が人口5パーセントに満たない世界では当然、男に求められることが変わるから性質も変わるよな。そんな世界観での恋愛、結婚事情は面白く読めた。キャラクターも良かったけど。ストーリーはそんなに楽しめなかった。シリーズ物ならば次の巻に期待ということを思うけど、どうやらそうでもないようなので一巻完結の物だと考えたら少しもの足りない。

彼は四人の息子のひとりで、叔父は三人います」
「男子が二世代で七人?」たちまち母は興味をしめした。(P135)

女王が男が多く生まれるということに感心しているのはなんで、家が続くのに関係がないのに、贈呈品のような意味で男が多く生まれたほうが良いということ?