薔薇のマリア 14

内容紹介
一時の平安。ルーシーは着実に歩みを進め、カタリはデートに、ピンプは盃を重ねて、トマトクンは体を休め、ユリカ、サフィニア、マリアはパジャマパーティ!? そしてアジアンは薔薇につきまとう影を追うのだが――!

8ページで、『ラハンにも、暗黒大陸にも、バクーにも行った。凰州や龍州にも足をのばした。』とジョーカーが行っているけど、地図ではバクー大陸<暗黒大陸>となっているから、どちらかはグラー大陸の間違い?細かいことだけどちょっと気になったので。
『キミの匂いを嗅ぎたいキミの周りに漂っているキミ的な粒子を胸いっぱいに吸い込みたい』(p80)キミ的な粒子。という言葉には思わず笑ってしまった。
ヨハン、羅叉よりも強いとは思わなかったのでびっくり。トマトクンやりりぃなどの過去の話もあったが、どう過去が現在につながるかわからないけど楽しみ。
談笑で場面や登場するキャラがさまざまに変わるけど、『薔薇のマリアシリーズ』が主役脇役かかわらずに適当に書かれているキャラクターがおらずに魅力的なキャラクターが多いから、どのシーンでもつまらないと思うことはない。
マリアの秘密、とうとう明かされるのか。と思って読んだら結局明かされなかったのは少し残念。アジアンの行為は賞賛されるものだけど。
次巻から終章に突入するということで、世界レベルで大きな物語が動き始めたなあ。今までがエルデンだったりジェードリだったり、基本的に一つの街での騒動が描かれていて、それも十分以上に大きく魅力的な物語だったから、舞台も大きくなって終章ということで、『薔薇のマリアシリーズ』の終わりが見えてきたことは少し寂しいけど、すごく期待しちゃうな。