北村薫のミステリびっくり箱

北村薫のミステリびっくり箱 (角川文庫)

北村薫のミステリびっくり箱 (角川文庫)

内容紹介
落語、将棋、嘘発見器……かの江戸川乱歩がハマった数々のアイテムを「お題」とし、北村薫が各界の第一人者&宮部みゆき綾辻行人ら人気ミステリ作家を迎えておくる豪華対談集。

日本推理作家協会が発行している機関紙にかつて大先輩達が集まって色々な試みをやっていた記録が残っているんですね。それを振り返りつつ、それにちなむ鼎談をやって生きたいという企画』(P34)ということなので鼎談集。他にも、文士劇の台本、乱歩へのインタビュー、乱歩と落語家の座談会などが収録。単行本版では文士劇のCDがつけられていたらしい。
『第一回 将棋』江戸川乱歩大下宇陀児棋譜と当時の将棋世界での解説が下の段に出ているけど、将棋わかんないから読めないなあ。
『第二回 忍者』川上仁一という忍者の人(書くと違和感が)の『こいつ、忍者だとバレてしまって』(P37)と言う台詞はなんか笑えた。
文士劇の中で、山田先生が、ご自分の名を《カゼタロウ》と読んでいる。別の録音でも、乱歩が《カゼタロウ》といっている。当時は《カゼ》と読むのが普通だったと分かる』山田風太郎、呼び方、当事と今では変わっているけどいつ、どうして変わったのかにちょっと興味がわくね。