シアター! 2

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」―鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。そんな中、主宰・春川巧にも問題が…。どうなる『シアターフラッグ』!?書き下ろし。

前回は兄弟の物語だったけど、今回は劇団員全員にスポット当たっている。あとがき、『3』で完結予定、単発だと思っていたからシリーズだったことは嬉しいけど、面白かったのであと1巻か、と思うと寂しい。
二年後のシアターフラッグ、司抜けたらどうなるのかなと思っていたから、そのことについて言及されていて、司のいるうちにある程度分担しながら能力を付けていくということで一応解決させた、というのは良かった。
司の工務店に勤めているという設定が生かされるとは思っていなかったのでビックリ。
『できないよぅのときは尻を叩けば結局何とかなったりする。もともと甘ったれで自信のないタイプなので自分の能力に対する見積もりが低いのだ。だから泣き言のときは一応締め上げてみる癖が司にもついている。』(P366)一応締め上げる(笑)