GOSICKVII ゴシック・薔薇色の人生

内容(「BOOK」データベースより)
クリスマス直前の気分に華やぐ聖マルグリット学園。だが、外の世界では「2度目の嵐」が迫りつつあった。父ブロワ侯爵によって首都ソヴレムに召喚されたヴィクトリカ、心配で後を追う一弥。ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ=ローズの首なし死体事件に挑むふたりに侯爵の謀略が…。豪華劇場に過去と現在が交錯し、大いなる罪が暴かれたとき、世界はその様相を変える。ヴィクトリカと一弥の運命は―。

このシリーズを読んだのは大分前だから主役の2人とヴィクトリカの兄くらいしか覚えていなかった。だからなんでこの事件を他のそれと較べて特別重大なことと考えていたのかよくわからなかったが、主人公達の周囲の状況についてはこの本だけでも分かるくらいの説明をしてくれる親切設計。
『「手を放さないと、貴様の息の根を、止める」
「あははは。怒り方まで、こりゃそっくりだ。怖い、怖い!」』(P72)親子でその怒りかたというのには笑う。
ジンジャー・パイとコルデリア・ギャロの言葉をほとんど交わさない再会のシーンにはちょっと感動した。