山魔の如き嗤うもの

山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)

山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。

主人公の刀城の出番が多いのはよかった(前巻の「首無」では少なかったので)。
力牧、探偵役にやたら優しく容疑者に入っていないキャラ(しかもレギュラーに非ず)ということで、めちゃくちゃ死亡フラグが立っているなあ、と思っていたらしっかり回収されるねえ。火事の時に、巡礼者の胆武がいる御籠り堂をお経の声と線香の匂いがしていたから見ずに帰ったところ、露骨にミスっぽい感じだ。と思ったらやっぱりそこで見とけば、という展開に。警部がツンデレなのには笑った。