テルミー きみがやろうとしている事は

テルミー きみがやろうとしている事は (スーパーダッシュ文庫)

テルミー きみがやろうとしている事は (スーパーダッシュ文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
修学旅行での事故で失われたひとつのクラス。当日欠席したことで事故をまぬがれた少年・清隆は、ただひとりだけ生き残った少女・輝美が、亡くした恋人の遺品を持ち出したことに困惑する。問いかける清隆に輝美は、自分の中に亡くなったクライメイトたちの最期の願いが残されていることを伝える。少女はその想いをかなえようとしていたのだ。清隆は自分にも手伝わせてほしいと申し出るが…。悲劇から始まるやさしさの物語、読んでください。

かなり評判高かったけど、今まで読んでなかったので、2巻が出たのを契機に読んだ。
感動した、とか安っぽくてあんまり言いたくないけど、いかんせん語彙が少ないもので他に言葉もないから言う、すごく美しい物語、感動した!
孝司、死の間際の心残りがエロ本のこと、というのには笑った。
『きれいなプラチナのリング――これのせいでテルミーは、どうしても、清隆のことを嫌いになれないのだ。』(P230)清隆の彼女の遺志の感情の名残か、それで好意を少し抱いていて。灰吹も、自分では自覚してなくとも鬼塚に好意を抱いていそうだし。何か歪んだというか変な関係だなこの二人。24人の遺志を負っているということ自体、普通でないから当然と言えば当然かもだが。