灼熱の小早川さん

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

内容紹介
小早川さん。仲良くなったらなんになる?

人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、なに不自由ない学園生活を手にした。伝統と自粛のバランス――そんな口当たりのいい雰囲気に突然水を差したのは、クラス代表となった小早川千尋。自ら代表に立候補し、履行の邪魔なので副代表は不要と言いはなった眼鏡女子。常にテンション高め、ガチガチの規律でクラスを混乱に陥れる彼女のその手に、直幸は炎の剣を幻視する。そして彼女の心の闇を知るのだが――。田中ロミオ最新作は、ヒロイン観察系ラブコメ!?

「AURA」と同じくスクールカースト系のお話。というか読んでいる途中で気がついたんだが、個人的にこの類の小説苦手かも。辻村深月さんの小説、面白いと評判でも読んでいないのは、唯一読んだことのある「冷たい校舎の時は止まる」でそのたぐいの雰囲気があったからそれから読んでいないしなあ、読んだら面白いんだとはわかってはいてもね。
260ページと短く、それに「人類は衰退しました」の田中ロミオさんの小説だから読んで入るけど。
主人公が優等生でそつがなく、小早川さんサイドになってからも危なげない雰囲気で、地の文に焦りや強烈な感情がでないからわりと安心して読めたけど。