りかさん

りかさん (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。お人形のおいてあった下には、着替えが幾組かたたんであり、さらにその下のほうにもう一つ、箱のようなものが入っている。開けると、和紙にくるまれた、小さな食器がいくつか、出てきた。「説明書」と書かれた封筒も出てきた。中には便せんに、おばあちゃんの字で、つぎのようなことが書いてあった。『ようこちゃん、りかは縁あって、ようこちゃんにもらわれることになりました。りかは、元の持ち主の私がいうのもなんですが、とてもいいお人形です。それはりかの今までの持ち主たちが、りかを大事に慈しんできたからです。ようこちゃんにも、りかを幸せにしてあげる責任があります。』…人形を幸せにする?…どういうことだろう、ってようこは思った。どういうふうに?梨木香歩・最新ファンタジー

「からくりからくさ」を読んで面白かったので、関連しているこの小説を早速読んだ。
ようこの母の一人称が「母さん」というのは、ちょっとどの視点で書いているのか一瞬わからず戸惑った。人形達の記憶が語られているところ、どういう時代背景なのかすぐに理解できないからちょっと流し読み気味になってしまった。マーガレット、からくりの登場人物のマーガレットの祖母か何かか!
「ミケルの庭」こっちも「からくりからくさ」の番外編か。どうも赤ん坊のミケル視点での文章はどうもよく意味が分からず読みづらい。
何故だか分からんが全体的にちょっと読みづらいなあ、と印象が。人形とか関係ない、ようことおばあちゃんの会話とかは好きな感じなんだけど。