帝国の娘(後編) 流血女神伝

内容(「BOOK」データベースより)
重い病に臥せっている皇子アルゼウスの影武者にさせられたカリエ。彼女は帝国の皇位継承者としての教育を受けるべく、カデーレ宮殿に入ることになった。彼女を待っていたのは選帝のライバルとなる、ドミトリアス、イレシオン、ミューカレウスの三人の皇子。特に歳の近いミューカレウスの言動は挑発的で、何かにつけてカリエにからみ、ついには決闘をする羽目になってしまうのだが…。

カデーレ宮に入って早々化けの皮が、、、いいのか?
銃剣があるということは、近世か近代なのかな、舞台設定?まあ、ホット・チョコレートが庶民でも飲めるくらいだから、その可能性も一応考えてはいたが。
ドミトリアスが内省して『己を笑った』となって、一行おいて、ページの最後に『一方カリエは、完全に舞い上がっていた。』(P159)とあるのにはその落差に笑った。
『女神の守護を受けるものにしか耐えられない』指輪、神秘的な要素がないファンタジーかと思っていたので、そうした神秘的な力が実際ある世界観なのか。
この巻で出てきた人物ばかりなのに、他人事みたいな感じで読ませない、人物描写はすごいな。大概のライトノベルは、登場してきたときは違和感を覚えて、馴染むまで時間がかかるのに、最初からちゃんと馴染んでるんだもんなあ。