ログ・ホライズン 5


内容紹介
乙女たちが切ないため息をつく秋の午後、新たな敵がアキバの街に侵入した!!

次の敵は、モンスターより手ごわい「人間」。
その攻撃目標は、〈円卓会議〉というアキバのシステム。
剣と魔法ではない、情報戦の応酬がはじまる!
腹ぐろ眼鏡シロエは、この危機をどう乗りきるのか!?

累計25万部の大ヒットシリーズ、いよいよ第1部完結!!


天秤祭編。正直web版ではいまいち好みではなかったのだが、細かい修正が多く加えられて、より面白くなっている。
ギルドの本拠地間取り、こういうのは見ていて楽しくなってくるから嬉しい。
『事務仕事は、渦中のシロエがもっとも得意であり、次点がミノリだろう。』(P12)web版では気にせず読んでいたが、よく考えたらにゃん太・直継の社会人組、中学生以下かよ(笑)
シロエが<三日月同盟>の手伝いを受けるくだり、web版ではちょっと押し付けられたっぽい感じだったから、この改変はよかった。
レイネシア、web版では怠け度がひどかった(一応休暇中だった)が、より貴族らしい(?)感じの休暇の日常に。クラスティが来た理由づけについての説明も加えられたのもいいね。
アカツキに対してのシロエの台詞、『それに、こいつ最近なぁ……』(web版)が『それに、最近なぁ……』(P61)になったのもwebで読んでいたときから気になっていたので、変わってよかった。
ケーキチャレンジ、事前説明なしにホール12個のケーキ代金を払わせるというのは、こういう嫌がらせめいたことをやるのは正直嫌悪感しかわかん。生産系でゲームという認識が強く、現実感がないのかね?ちゃんと現実だと認識していればそういう風に金を払わせるということは、ちゃんとした店だという自己認識があれば、普通恥ずかしくてそんなこと出来ないと思うしね。まあ、そんなこといっても詮無きこと、とは分かっていてもどうしてもこのくだりは受け入れがたい。
『洗練されているとは、無駄なモノがないと言う意味である』(P141)なんか、森博嗣さんの小説で逆のことを書いてあった気がしたがあれはどの小説だっけな?まあ、あっちは文化的な洗練で、こっちは機能的な洗練という意味だけど。
次巻からは新章ということで、いよいよwebで読んだものを本の形で再読というのではなく、書き下ろしに!
web版で以前あった海外編はいつくらい発売されるのかなあ、こっちを発売してから書き下ろしでのログ・ホラが始まると思っていたから、これはいつ発売になるのか。
ログ・ホラ、コミカライズ。書籍版のイラストの人がマンガを書くということで、こうしたライトノベルのマンガ版はめった読まないのだが、単行本でまとまったら発売されたら読むかなあ。同じページの、小説担当の人のコメントで『<書籍版>にも年3回は』とあるので、書き下ろしになってもそのくらいのペースで出るのかと思うと実に楽しみ。