ココロコネクト ユメランダム

ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
修学旅行を控えた9月末、太一たち二年生には進路調査票が配られていた。部室で将来を見据えて語るメンバーを見て、一人焦りを覚える太一。そんな時、「―これで最後です」と“ふうせんかずら”が終わりと始まりを告げる。山星高校全員の願望が見える、その現象を危惧した稲葉は何もしないことを部員たちに強要。しかし見捨てることはできないと主張する太一と唯、反対派の稲葉と青木で意見の衝突が始まって…。愛と青春の五角形コメディ第6巻。

稲葉、この間の序盤くらいのデレ具合でちょうどいい感じかな。最初と比べて今まで結構キャラ崩れていたが、徐々にもとのキャラに戻りつつあるのが良かった。
読んでいて今更ながら気がついたのだが、個人的にはこのシリーズがかなり読みづらいことに気づく、というか気づかないように誤魔化していたのに、明確に苦手な作品だということを自覚しちゃった。こうした精神的にちょっと、痛いような作品はねえ、読んでいてしんどいから、それがきつい。今までは、稲葉のキャラとかが好きなので、自分を騙し騙し、読んでいたが。まあ、短編集あわせて、あと二冊のようなのでとりあえず最後まで読むけど。
理想としては、永瀬の言っていたスタンスがもちろんベストだろうが。ま、太一たちが失敗したのは力を上手く利用できなかったからで、稲葉らが使わないようにしたのは自分たちの能力と判断、自制力に対して信を置いていなかったからか。しかし、太一たちが嘘をつくのが下手だからそうなることは見えていたが、稲葉たちの方が自然に能力を利用して、やろうとおもえば太一たちがしようとしていたことをもっとスマートにやれたと思う(恋愛に介入はしなかったであろう)が、能力的により上手く使えそうな人が断固として使わずに、向いてなさそうな人が遣うことを選んだというのが面白い。
ま、個人的には稲葉派だが、能力を使うとなると嘘をついて誤魔化さなきゃらなくなるが、そういう徒労をしたくないからね。