狂乱 剣客商売 8

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る…表題作「狂乱」。ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く「仁三郎の顔」など、シリーズ第8弾。

 7月は全然感想をかけていなかったから、書くのが溜まっているが、一日2個ずつ位しか減らせず、しかも新たに呼んだものが追加されているから中々減らない(読むペースも下がってきているから増える量は微々たる物だが)。8月中に溜め込んだものを全部こなしてすっきりさせたいが、できるかな?毎日2個書くペースを保てる自信がないし。自分に、なにかを継続してこなす能力が欠けていることを知っているので。(結果→無理でしたー)
 結婚してから、三冬の出番が少なくなっているな。いや単に大治郎の出番が少ないから、夫婦となった三冬の出番も少なくなっただけかも?というか、三冬と大治郎がくっつくまでそれにかけた話数が多かったというほうが正しいのかな?
「狐雨」
 杉本、白狐の霊が恩返しに、憑いて急に剣が強くなるとか、なんかいきなりオカルトチックになってしまい、いつもと大分毛色が違うな。強くなるのにオンオフ可ということで、今後は、彼は変身ヒーローとしての働きが描かれたりするかなw
「仁三郎の顔」
 傘屋の店の奥に一間あるきりの家ということだから、傘徳の暮らし向きもよくないんだねえ。それでいて、部下(?岩戸の繁蔵)もいるのは不思議。
「秋の炬燵」
 女性の手裏剣打ちの杉原秀、再登場するようなキャラだとは思わんかったので、再登場には驚いた。
 友人の門人を打ち倒して後味悪いとはいえ、自分がいることを相手がわかっていれば手を引いただろうというのは、そんな真似をする奴に対しては珍しく甘いというか、まあ、それが人間味だといわれればそうだろうが。