ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。

 単行本では読んでいたので再読。文庫化したときに、ちょっと忘れてて、発売後1週間ぐらいしてから本屋で見かけたが、そのとき既に買ったかどうかわからなかったので、あとで確認してから、と思っていたら、買ってないことを確認した後は、しばらく忘れていたので、「発見!角川文庫祭」で見かけてそういえば買ってなかったようなことを思い出して、また確認してからその翌日に忘れないうちに購入してようやく読了したので、文庫化してから読むまでかなり遅くなってしまった、巡り会わせが悪かったというかなんというか(苦笑)。
 アニメを飛び飛びだけど見ているからか、どうもキャラクターイメージがアニメのキャラデザに上書きされてしまったな。伊原も以前は、AVとかであるロリ系といわれている容姿(どうも個人的にはああいう容姿の人が美人であったり可愛いと感じたことがないのだが)のような外観みたいなイメージだった(どうも酷いイメージと譬えでスマンな)が、アニメのイメージが新たについたおかげで多少険のある言葉を言っていても気にならずに流せるようになった(笑)。千反田はもっと清楚で大人っぽい見た目で、行動とギャップがあるというイメージをもっていたが、思ったより子供っぽい外見かつ目じりの下がっているのには最初イメージがまったく無かったので違和感を覚えていたが、ようやく違和感を覚えないようになった。奉太郎については、個人的には語り手のキャラに過度に感情移入してしまって、語り手に批判的なキャラに語り手以上に反発し感情的になってしまう面がある(小説だと言葉だけだからキツくとってしまうのもあるが)のだが、アニメで動いているのを見て、いい意味でキャラクターとして突き放して見れるようになったので、他のキャラについて偏見を持った視点で見ないようになった(少なくともその度合いが著しく軽減された)。里志は、前のイメージを思い出せないくらいだ(笑)、かろうじてキャラデザを見たときに印象に残ったのは精々茶髪なのを少し意外に感じたくらい。
 前読んだときも思ったが、里志の何も話すことなくとも求められた時間しゃべれるスキルはすごいいいな。
 折木姉、部員たちが来るのを見通していたような発言だが、小説には描かれていないが予測できるだけの情報を得ているという裏に設定がちゃんとしてあるのか、折木姉はそういうキャラだからと理由付けずにメタ的なところから情報を得て正答をいっている(九十九十九がごとく)のかわからんなあ、といつも思う。
 あと、そういや千反田はアニメでは家のまん前まで向かえに来てたよね。まあ、もしこれがアニメ化されるとしたらそこの部分カットして招き猫部分だけということになるのかな。まあ、ストック的に再アニメ化は無いと思うが(あるとしてもストック溜まるのに5年10年かかりそうだ)。