オーバーロード 3

オーバーロード3 鮮血の戦乙女

オーバーロード3 鮮血の戦乙女

内容紹介
絶好調! 累計15万部!

忠誠を誓った守護者・シャルティアがまさかの反逆。
アインズが冒険者として、エ・ランテルに潜入する裏で、一体何が起きていたのか?
これまでにない頂上決戦! ! アインズVSシャルティア。
ナザリック地下大墳墓が揺れる第3巻。


 書店に置いていなかったのでアマゾンで購入。前回は特典ペーパー目当てにebtenで購入したが、今回の特典は書下ろしとかではなく、グッズなので特に欲しくない(置くところないし、第一グッズなんて買ったことない)のでアマゾンを使用。
 次の巻はリザードマン編ということで、web版でこの部分までは正直普通に読める小説ではあるけど部下ごと転移という設定は妄想を書き立てられるがそれ以外はいまいち好みではないかなと思っていたが、リザードマン編がめちゃくちゃ面白かったからそれ以後熱心に読むようになった話なので凄く楽しみ!
 シャルティアとセバスの会話で、ギルドのメンバーだったぶくぶく茶釜の職業である声優についてweb版では全くわからず、想像もしていないようだったが、本になったら『せいゆうなる仕事は声を吹き込むことで、魂を与える仕事と聞いてありんすわ。つまるところは、生命創造系のご職業でありんす』(P33)という勘違いに変わったのは、webでも他の箇所では現実での用語をしっかりわかっているとこもあったのに、ここでは想像もつかないというのはちょっと変だなと思っていた(でも、序盤だから固まっていなかったのかなとも思っていたが)ので、こうした変化は些細なものかもしれないが少し嬉しいわ。
 扉絵のザックの驚愕の表情に笑える、しかし何かわりと面白い顔の人やったんだね、まあ、単にリアクションのすさまじさを感じさせるために戯画化しているだけかもしれないけど。あと、盗賊やって女性を拐し慰み者にしている畜生の分際で、イザ自分がやられる段になると『あんなひどい殺し方を認めるわけにはいかない。』(P50)と良識ぶるのは嘲笑に値する。
 シャルティア、罠発見系のスキルを持っていないというのは、まあ、戦う場所が自分の陣地だからゲームでは不要、まあ後のアインズの戦闘で罠にかかっているからまるっきりいらないものでもないだろうが優先順位が低いことには変わりない、だったからそういうのを持っていないのも仕方ないか。しっかし、モンスターである真祖としての姿に変わったときの『現在のシャルティアの姿こそ真祖としての本来の姿。つまるところ普段の方が偽りの姿なのだ。』(P122)というのは、別にどちらも本当でいいじゃん、化け物らしさを露悪的に見せることで非人間性を強く感じさせるためだけの描写なんだろうが、どうしてもこういうのにはつっこみをいれたくなってしまう。
 シャルティア、何とか相打ちにまで持ち込んだとはいえ、法国がワールドアイテムを持っていて、守護者レベルでさえも洗脳することができるようだし、それにアインズは死体の件に関しては失策をしたようだなので、ナザリックは果たして大丈夫なのか、と不安になる。
 しかし、シャルティアが他の100レベルNPCの誰よりも強く、アインズの天敵でもあるというのは、正直そんなに強いとは想定外だった!守護者総括のアルベドだったり、web版では防衛時のNPC指揮官という設定であったデミウルゴスの方が強いと思っていたよ。
 ハムスケ、書籍版で始めて登場したキャラだから最初は中々慣れなかったが、ようやく慣れてきてマスコットとして可愛く思えてきた(笑)。
 マーレ、『その怯えたような態度は、全て誰かから指示された演技のように。』(P253)おお、それもギルドの面子が設定したものだったのかい。
 源次郎、アインズは「整頓好きというのとは微妙に違う」といっていたが、分類わけが好きな人ということかい。
 アインズ様、相性の悪い相手と戦術(と武器の良さ)で渡り合えるとは思っていなかった、流石書籍版はweb版のアレとは違うな!しかし、アインズの精神的な成長という収穫もあったが、課金アイテムや金貨など再び入手できる見込みのないものをふんだんに使うのは、貧乏性だからそう感じちゃうのかもしれないがもったいない、というか今後足らなくなることはないか心配になってしまうなあ。
 しかし、シャルティア謀反という情報がアインズに入ったところで、前巻が終わったので、今回シャルティアが精神操作を受けた場面から、実際にシャルティアとの対決が終わるまで、個人的には読んでいてどうもそわそわと落ち着かない感じになってしまったのでいまいち楽しむとかそういうところまでいかなかったかな。読み返したら、この戦闘シーンとかは読み返したらきっと面白く感じることはわかるし、あるいはエピローグでの都市の冒険者が、アインズの激闘を戦闘痕から想像して感嘆して、敬意を抱いている様は書籍版でも屈指に気に入っているシーンだが。
 そういや、アルベドやマーレなど新キャラが増えた影響なのかもしれないが、メイドたちのレベルが軒並み下がっているねえ。