ハイスクールD×D  3 月光校庭のエクスカリバー

内容(「BOOK」データベースより)

俺、兵藤一誠は、今モーレツに幸せを実感している。美少女アーシアにつづき、憧れのリアス部長まで俺の家で生活することになったのだ!ビバ同棲!ハッピー桃色ライフ!!そんな中、ヴァチカンからの使いが現れ、「聖剣エクスカリバーが盗まれこの町に持ち込まれたが、俺たちは一切手を出さないよう」―と要請してきた。部長は動くなというけど、なんだか釈然としない。その上、木場の様子もなんだか変だし…どうもきな臭いぜ。こうなったら俺が何とかしますか!友情と熱血とたっぷりの煩悩で贈る、学園ラブコメトルファンジー妄走。

 このシリーズの感想を書くのも遅々として進まないなあ。いやあ、簡単にいえば一言で全体的にエロくて良かったです。で終わってしまうからそれ以上の感想が中々難しい。それが一番適切な感想だとは思うけど、なんとなくそれだけでは味気ないから愚にもつかぬことを書こうとしたけど、それも面倒でこうやって長らく放置してきたわけだが。
 冒頭で一誠がアーシアのあけっぴろげな嫉妬心に気づいていなかったり、部長が恋愛の本を読んでいるのを知って、そしてそれを朱乃さんがそれはあなたのためとわかりやすく入ってくれているのに気づかないのは、そうした嫉妬心に気づいて調子ノルくらいのキャラだと思っていたので意外だ。この主人公はエロに対して前向きで、オープンなのが好きなのだから、あまりよくあるように鈍感系の主人公にはしてほしくないので、そうした一面が今後あまり見ることがないといいな。
 イッセーの友人の松田と元浜、一誠の母に「目つきがいやらしい」といわれるなんて、友人の母に対してもそうした目で見ているのか(驚愕)。
 美少女アーシアの神器で玉を強打した痛みを癒してもらっている主人公という構図は非常にシュールで笑いを誘う。
 一誠の神器は、世代を超えて因縁の相手とぶつかり合っている何やら凄いものらしいのに、その彼が宿主である「部長のおっぱいを吸うため」のサポートをする羽目になるとは哀れ(笑)。
 匙、力を吸収し続けて断ち切れない神器って強っ!
 裸エプロンのアーシアと部長を見る兵藤親子という図はシュールだなあ。そういうものは、普通他人に見せたくないものじゃないかしら男でも女でも。まあ、こういった小説にそうしたリアリティをもとめるのは筋違いか。
 神が死んでいるというのは中々ショッキングな設定だな。
 シリアスなときなのに敵の甘言にくらっときたり、それを見た部長が言った生きて帰ったらいろいろしてあげるという言葉に尋常でないやる気を出し、神器がそれまでとは比べ物にならない能力を発揮できるようになったりとシリアスさんが一瞬でお亡くなりになっているのは笑う。
 朱乃のシーンは初稿でやりすぎて修正を食らったそうだが、なぜ修正してしまったんだ!(泣)このシリーズぐらい、文章くらい、好き勝手描写して、全てOKにしてくれてもいいじゃないかと本気で思った。ああ、本当にそういった修正がほどこされた、つまりある一定程度以上のエロ描写までにとどめられることが確定したことはこのシリーズには、とことんまで、「最後まで」、つっきってほしいと思っていたので残念だ。