黄色い花の紅

黄色い花の紅 (スーパーダッシュ文庫)

黄色い花の紅 (スーパーダッシュ文庫)

amazonの商品の説明から引用

出版社/著者からの内容紹介
力強く美しい、本当の「紅」になる。
自衛手段として銃の所持が認められた日本。府津羅組の令嬢、紅花は組織の闘争に巻き込まれるうち、自ら戦う力を欲するように…。審査員絶讃の超異色ガンアクション! 第5回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。

内容(「BOOK」データベースより)
自衛手段として銃の所持が認められ、法の秩序が変化した日本。工藤商会の白石奈美恵は府津羅組の依頼を受け、組長の令嬢・紅花を救助に向かう。そこで遭遇したのは、異様な仮面をつけた大男だった。壮絶な闘争が続く中、必死に紅花を守る奈美恵。その渦中にありながらただ守られるだけの紅花は、次第に自らも「力」を欲するようになる…。銃を手にした紅花の未来に待つものは!?第5回スーパーダッシュ文庫小説新人賞大賞受賞作。

ベン・トーの作者であるアサウラさんのデビュー作品である。近未来?仮想現代?ガンアクション
事前に知識としては、アサウラさんは、ベン・トーを書くまでは、百合とガンアクションの人だとは知っていたので、ベン・トーとの違いもあまり気になることはなかった。
第一部の語り手の白石奈美恵で、第二部は、主人公の府津羅紅花になる。
銃の説明がとても多かったので、そこは個人的には少し、冗長に感じた。
第一部の語り手である。白石奈美恵が、そのあとの話では、あまり出てこないのが少し不満だったけど、面白く読むことができた。

「この僕が持ってきた見舞いの花をこんなふうにするなんて!?なんてやつだ!」
「黙れ非常識野郎!けが人の見舞いに植木鉢に入った花を持ってくるとはどこまで常識がないんだ、しかも仏花じゃねぇか!馬鹿も大概にしろ!この馬鹿!」
(中略)
「はぁ!?何を言っているんだ?僕はお前のように馬鹿じゃないぞ。わざわざ!あえて!仕方なく!選んできてやったんだ。千五百円も出したんだぞ、貴様ごときのために!」
「千五百円!?お前本当に馬鹿だな!お前の持てる財産のすべてを自然保護団体に寄付しろ。お前が犯し続けた罪を地球に償え!今すぐに、そして死ね!」(335p)