須賀敦子全集(3)
- 作者: 須賀敦子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/11/02
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
二〇世紀フランスを代表する作家と自らを重ね合わせながら紡ぐ魂の二重奏。ヨーロッパの建築や美術をめぐる思索の軌跡、出会った人々の思い出。「なによりもまず私をなぐさめてくれる島」として須賀が愛したヴェネツィアの記憶。画期的論考「古いハスのタネ」他18篇。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
須賀 敦子
1929‐98年。兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。上智大学比較文化学部教授。1991年、『ミラノ霧の風景』で女流文学賞、講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
須賀さんのエッセイは好きなんだけど600ページは多いなぁ。
まあ一気に読もうとするからなんだけど。
収録内容
ユルスナールの靴/時のかけらたち/地図のない道/エッセイ(1993〜1996)
ユルスナールの小説を読んでいたらもっと興味深く読めたかもしれない。
ユルスナールは、前から読んでみたいと思っているんだけど、まだ読めていない。
文
精神が、知性による判断の練磨までありその持続であることに私は気づいていなかったのだ。そして「たましい」に至るためには「精神」を排除してはなにもならない、ということにも。(59p)
「文学が好きでたまらない」というのが、彼にとっては、ほとんど、現実を直視しないためのスローガンだったのかもしれない。(330p)