ルート350

ルート350 (講談社文庫)

ルート350 (講談社文庫)

講談社サイト引用

内容紹介

僕の前に路(ルート)はある!
越境者・古川日出男、初の短編集

知的早熟児たちが集った夏期講習キャンプに現れた「狙撃手」。僕たちは次なるスナイプの現場を押さえるべく監視を始めた――「メロウ」など、現実とレプリカのあわいに立ち上がる圧倒的なストーリー世界が心を捉えて離さない。あらゆるジャンルを超えて疾走する作家が綴った唯一の「ストレートな」短篇集。


埋立地を絡めた短編が多かった。古川さんの小説は個人的には長編のほうが好き。
少しだけ、硬めの小説を読むのには調子が乗らない感じがしていて、最近はライトノベルとエッセイくらいしか読んでいなかったがそれ以外のものを久々に読み終えることができた。
面白かった短編は「お前のことは忘れていないよバッハ」と「飲み物はいるかい」

「絶対に忘れちゃならないのは、これが全部作り話だってこと。いい?最初にこのことだけは確認しておかないと。いちいちリアルだとかリアルじゃないとか追求しないでほしいんだ。作り話ってゆうか、現実のレプリカって思ってくれてもいいけど」