ブラウン神父の童心

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)

最近はライトノベルとか、最近出版された小説ばかりを読んでいるので、このくらいの文字の大きさでも文字が小さいと思ってしまった。
「秘密の庭」は、最後まで、真犯人を疑うこともできなかったので真相には驚いた。

「犯罪というものは、ほかのあらゆる芸術作品と変わりありません」と神父はゆっくりと言った――「驚かんでもよろしい――犯罪だけが、地獄のアトリエから生まれる芸術作品だとは限らぬのですから。だが、神々しい作品にしろ、芸術作品と名のつくものには、必ずひとつの特徴がある――いかに仕あがりが複雑に見えようと、中心はあくまで単純であるというのがそれです。(後略)」(102p)