スティル・ライフ
- 作者: 池澤夏樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/12/10
- メディア: 文庫
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ある日ぼくの前に佐々井が現われ、ぼくの世界を見る
視線は変った。しなやかな感性と端正な成熟が生みだ
す青春小説。芥川賞受賞作。〈解説〉須賀敦子
スティル・ライフ
村上春樹さんのような感じのする中篇。
文章がとても読みやすく、文がするっと頭の中に入ってくる感じがよかった。
佐々井との会話が特によかった。
あまり大きな動きがないのに面白く読めるのですごく好きな感じの作品。
ヤー・チャンカ
鷹津文彦は軍事兵器とかの開発をする会社に勤めていて、妻とは4年前に別れていて娘のカンナと2人暮らしをしている。
文彦が出張をした帰りのサービスエリアで眠気を覚まそうとしていると、日本語のうまい材木輸出会社に勤めているクーキンというロシア人に車が壊れて明日まで治らないから車に乗せてほしいと頼まれ、文彦はタバコをすわないことと運手印することを条件にそれを応諾する。その車中で湖でスケートをしていて霧で迷った話しを聞かされ、文彦にも似たような経験があってそれでクーキンに興味を持つ
その後クーキンと親しくなってしばらく経つとクーキンに冗談半分にスパイ行為を進められ、それを文彦は考えてみる、という本筋のほかに、カンナが想像?夢?で恐龍を飼っていてそれに関するパートもあるが、カンナと恐龍の話が個人的にはあまり楽しめなかった。
ここ数日ペースよく読めているので、読書スランプを脱却できたかな。