冷たい校舎の時は止まる

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。第31回メフィスト賞受賞作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
辻村 深月
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

興味はあったけど、ページ数が多く、本が厚いので、読むのに躊躇していた作品。
そう読もうか迷っているうちに、なんだか、帯に20万部突破とか書いてあって、それで余計読むのに、天邪鬼的な感情を覚えてしまっていたんだけど。最近ミステリーが読みたいような気分なので、購入。読むのを迷っていたけど、上下巻合わせて1200ページ弱という厚さも気にならないくらい面白かった。
痛々しい青春ミステリ、設定はなんだかホラーのような感じ。
後味が悪い感じの終わり方を想像して、少し読み進めることに躊躇したけど、真相が明かされてみて、最後まで読み終えると、思っていたよりも後味が悪くなくてよかった。
一人一人のエピソードを1章ずつ使って丁寧に書いていて、人物描写が上手いなあと思った。