ひとがた流し

ひとがた流し (新潮文庫)

ひとがた流し (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
十代の頃から、大切な時間を共有してきた女友達、千波、牧子、美々。人生の苛酷な試練のなかで、千波は思う。「人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを切実に願う誰かが、いるかどうか」なのだと。幼い頃、人の形に作った紙に願い事を書いて、母と共に川に流した…流れゆく人生の時間のなかで祈り願う想いが重なりあう―人と人の絆に深く心揺さぶられる長編小説。

巻末の解説を読んで、この作品と時系列的には、この作品の前でつながりのある、『月の砂漠をさばさばと』があるって知って先にそっちを読んどいたほうが良かったかなとは思った、けどまあ読まなくても楽しめたけど。でも、そっちも今度読もうかと思う。
章ごとに語り手が変わるのが、北村さんの小説は一人の視点から書く小説が多かったから、少し驚いた。
最後のほうの展開が結構速くて、読みやすさもあいまって、あっさりと終わってしまったように感じた。