円環少女 10 運命の螺旋

内容紹介
メイゼルと一時の平穏を味わう仁。だがそこに死んだはずの妹、舞花が幼い姿で現れる。年下の小姑の出現にメイゼルは――!! そして、ついに明らかになる、メイゼルの過去。円環世界を貫く歴史の真実が明らかに!

内容(「BOOK」データベースより)
“公館”を離脱した仁は、メイゼルと鬼火衆の男達と、つかの間の平和な日常を過ごしていた。だがメイゼルの作るカレーを囲む食卓に“魔術師”王子護が現れる。その傍らには死んだはずの妹、舞花の姿があった!年下の小姑の出現にメイゼルは!?さらに“協会”に敵対する“連合”最高議会議長アリーセは、仁とメイゼルに思わぬ取引を持ち掛ける―メイゼルの罪と罰、全ての始まりが明らかに。灼熱のウィザーズバトル第10弾。

読むのに大分時間がかかった。
メイゼルの過去がようやく明らかにされる。円環世界での戦争。世界と対峙するメイゼルの母のイリーズは格好いい。過去編でのメイゼルの群集を前にしての大演説には、鳥肌立ってしまった。
あとがきに書かれているように、キャラクタの描写は控えめで、物語の進行とメイゼルの過去の描写がメインなので、武原仁の懊悩が少なくて読みやすい。主人公なのに、主人公の描写が少なくて、読みやすいのはどういうこと、と思ったが、武原さんですしね。