泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕
泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF レ 1-11)
- 作者: スタニスワフ・レム,John Harris,深見弾,大野典宏
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09/05
- メディア: 文庫
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内容紹介
隕石と衝突し、突如操舵不能になった宇宙船。しかも悪いことは重なるもので、なんと船はピンケンバヒヤ重力渦に突入、時間の流れがめちゃくちゃになった結果、月曜日の私からはじまって火曜、水曜、木曜……と無数の私が出現! てんやわんやの大騒動に……広大無辺の大宇宙を旅する泰平ヨンが出会うさまざまな奇想天外・珍無類のできごとを、東欧SF界の巨星レムが奔放な筆致で描きあげた連作短篇集、待望の改訳決定版!内容(「BOOK」データベースより)
隕石と衝突し、突如操舵不能になった宇宙船。しかも悪いことは重なるもので、なんと船はピンケンバヒヤ重力渦に突入、時間の流れがめちゃくちゃになった結果、月曜日の私からはじまって火曜、水曜、木曜…と無数の私が出現!てんやわんやの大騒動に…広大無辺の大宇宙を旅する泰平ヨンが出会うさまざまな奇想天外・珍無類のできごとを、東欧SF界の巨星レムが奔放な筆致で描きあげた連作短篇集、待望の改訳決定版。
もっと読み終えるのに時間がかかると思っていたけど思ったよりも早くに読み終えることができた。
目次で第○回の旅と書いてあるのが、飛び飛びになっていたのでなんなのだろうと思ったが、本物であるとか重要であると考えた物を編纂者が集めたという形式になっている。解説や序文にも書いてあったが、いくつかの作品が足されたり、削除されたりしているらしい。この改訳版は二〇〇三年の最終版を底本とした翻訳。
実用されたタイムマシンで、地球をよりよくしようとして、失敗を重ねて、失敗した人物が過去へと追放されて、その人たちが、現在の歴史の中で重要な働きをしていて、最終的に現在の状況になったという。第20回の旅がこの作品の中で一番好き。
改定される前は、現代版ほら吹き男爵と称されるユーモアSF作品だったらしい。それを見て、カルヴィーノのレ・コスミコミケでもそのようなことが書いてあったのを思い出した。