虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX)

虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)

虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)

S&Mシリーズの短編が入っているということで読んだが、まあ最近シリーズ物の短編を集めた短編集が出たが、他の短編集もある程度読んでいるので、その作品集に収録されている短編はある程度の割合を既読作で占めてしまうので、基本的に僕は貧乏性なので、それなら他の本を買おうか、となってしまうので、とりあえず時系列順に短編集を購入。
他の短編集ではあまり好みじゃない作品も多くあったのだが、この短編集ではほとんどの作品を楽しむことができた。
あえて楽しめなかったものをあげるとすれば、話好きのタクシードライバ。

トロイの木馬
SF風味の作品。100ページ以上もあるこの短編集で一番長い短編。よく理解できなかったが、もう一度読むような体力が無いのと、なんとなくでも楽しめたのでいいかという諦めのようなものと面倒くささが綯い交ぜ。
赤いドレスのメアリイ
同じバス停の待合所で赤い服を着ていつも座っている、お婆さんのメアリイ(他称)の話。
不良探偵
主人公が小説家で、出世ペースが作者っぽい感じ。
話好きのタクシードライバ

ゲームの国
殺人事件が起きているのに、全然緊張感が無くて、それがなんか自然な感じで、書かれているので面白い。あと、回文。
探偵の孤影
舞台が海外で、日本人が一人も出ていないのが珍しい。
いつ入れ替わった
S&Mシリーズの短編。表題と、最初の文章を読んで、喜多と犀川が入れ替わる話。だと一瞬思ってしまったが、もちろんそのようなことは無い。