将棋の子

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

出版社/著者からの内容紹介
青春のすべてを一手一局に!
天才たちの夢と挫折の物語

奨励会……。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る”トラの穴”だ。しかし大多数はわずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動の1冊。
第23回講談社ノンフィクション賞受賞作


前から気になってはいたのだがようやく読了。大崎善生さんの本を読むのは初めて。
夜行列車に乗っている場面から始まって、挫折した天才、成田英二へ11年ぶりに会うために北海道へ向かっているシーンから始まる。なんか小説っぽい感じ。
挫折した人たちに焦点を絞っているけど、挫折者の過去が挫折をするという結末がわかっているから読むのが辛い。
この本の主役の成田英二が奨励会二段だというから、そう考えると、ハチワンダイバーの主人公の元奨励会三段ってスゴいな。