哲学の教科書

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

そして、肝心なことは、「わかったつもり」にならないことです。難解さを何回さとして保持してゆく能力、いつまでも疑問符をつけてその不安定さに耐える能力が必要と思われます。十年後にわかることもある。三十年後に疑問が氷解することもあるのです。


わりと平易なこの本を読むのにも大分時間がかかった。
簡単に説明されているとはいえ、いくつかの哲学の概略(の一部?)の説明を理解しようと読んでたら辛かったので、結局なんとなくで最後は説明の部分は字面だけ眺めるような体になってしまった。
この本を読むのでもわりとしんどかったのに、他の本を続けて読めるような体力は無いので、当分は哲学の本は読まないと思う。
著者のヨーロッパでの体験を書いた。『ウィーン愛憎』は面白そう。