くっすん大黒

くっすん大黒 (文春文庫)

くっすん大黒 (文春文庫)

出版社/著者からの内容紹介
賞賛と悪罵を浴びた戦慄のデビュー作
大黒様を捨てようとして始まる日常の中の異次元世界。日本文学史に衝撃的に登場した芥川賞作家の処女小説。「河原のアパラ」を併載


町田康さんの小説を読むのは、『告白』を呼んで以来の二作目。
デビュー作から、独特でテンポのいい文章している、会話文で、行を変えないから(告白では、会話文は普通に改行していたけど)、1ページ毎の文字は多いけど、読みやすく、読んでいて疲れないから好き。収録されている二作とも、主人公が置かれた状況が物語が始まる少し前にちょっと悪い方向に変化しているのに、暗くなっていないところがいいよね。