西瓜糖の日々

西瓜糖の日々 (河出文庫)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
コミューン的な場所、アイデス“iDeath”と“忘れられた世界”、そして私たちとおんなじ言葉を話すことができる虎たち。西瓜糖の甘くて残酷な世界が夢見る幸福とは何だろうか…。澄明で静かな西瓜糖世界の人々の平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映して若者たちを熱狂させた詩的幻想小説ブローティガンの代表作。

アメリカの鱒釣り』などで有名な作家、読もうと結構前から思っていたけど、近所の本屋にあるブローディガンの本がどれもカバー上部がよれていたので、あまり買う気がしなかったので、今になってようやく初めて読んだ。
200ページ足らずの小説。短く区切ってあって読みやすい。
西瓜糖の世界は小規模で訳者あとがきで過度な感じというのが不在、ということもあって緩やかな空気感で、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の世界の終わりの側や『沼地のある森を抜けて』のかつて風に靡く白銀の草原にあったシマの話のような雰囲気で面白い。