火の国、風の国物語〈2〉風焔相撃

内容(「BOOK」データベースより)
この戦には必ず勝たねばならない。たとえいかなる犠牲を払ってでも。青年は城壁から平原を見下ろしていた。敗北は反乱軍の解体と同義なのだから。不落として名高い城砦を陥落させた反乱軍の若き指揮官・ジェレイド。だが、まだ一息つくには早い。目の前には王国軍の大軍が迫っていた。一方、アレスの姿は戦場になかった。著しい戦果を上げた彼は仲間の嫉妬をかい、戦果の報告の命で王都に帰還する。王女・クラウディアの力を借り戦線へ復帰を果たす彼を、さらなる試練が待ち受けていた。トゥールスレン平原で対峙するは王国軍一万に反乱軍一万四千。英雄激突!いざ開戦の時。

アレスに対する周囲の露骨な妬みが嫌だな、貴族の人らなのに迂遠な方法や表現を使うのでなく、慇懃無礼の慇懃さすらなく、わかり易く、そんなことをしているのに苦笑。アレスが鈍感だから、そんな風に露骨に疎んじているのかもしれないが。それと、ただでさえ王国軍の方が余裕があって、アレスが強いのに、そういう妨害がなければ圧勝となってしまうか、アレスの寡兵を率いての一人で快刀乱麻という活躍のシーンを作りづらいというのもあるのかも。
反乱軍側から見た描写が多い。貴族側が少し嫌味っぽい奴が多いというのもあるので、反乱軍の方が肩入れできる。