火の国、風の国物語3 星火燎原

内容(「BOOK」データベースより)
「では始めましょうか。僕たちの戦争を」。眼鏡をかけた痩せぎすの若者が呟いた。青年は日がな読書に耽り“オーセルの賢者”と呼ばれていた。彼は六年前の紛争で天才的な知略を尽くし、王国を勝利に導いたという噂の持ち主である。飢饉に加え、容赦なく課される税。領主の暴虐に農民たちは立ち上がった。しかし、その前には圧倒的な戦力差が横たわる。レジスタンスを率いるのは眼鏡の若者。彼に絶望を打開する秘策はあるのか!?後に、王国にその名を轟かす知謀権術の将ジェレイドの戦いが始まる。逆転に継ぐ逆転!最後に勝利を手にするのは―。

アレスとジェレイドが対面をして反乱軍の成り立ちについて語っているという形。反乱軍結成前夜からミーアとルークが仲間になるまでを描いている。
ジェレイド、個人的には嫌いなタイプのキャラだな。相手にも相手の理があるということを知っていて、なお自分たちの方が正しい、自分たちの行為を棚に上げて、あなた達は間違っていると言いくるめようとしているのが嫌な感じ。
案外、アレスは短気。もっと大人物らしい何事にも驚かぬような泰然さを持っていてほしい。