火の国、風の国物語5 王女勇躍

内容(「BOOK」データベースより)
もし、この争いを終結させることができるのなら、クラウディアさまのために死ねるというのならば。アレスの心は決まっていた。騎士の忠誠を誓った日から、この命を懸けることに躊躇はない…。王都を抜け出してきたクラウディアがアレスに語る争いを早急に終わらせるための策。それは彼女自身の命をも危険に晒すものだった。未熟で、世界との距離を知らなかった六年前のあの頃とは違う。焦燥感に囚われ、進むべき道を模索していた自分に、幼い王女は道を示してくれた。今度は、自分が王女の進むべき道を切り開く!「クラウディアさま。行きますよ…!」王女をその背に乗せ、アレスは再び前線に降り立った。

クラウディア王女が7歳、アレスが12歳の時の出会いが描かれる、クラウディアは現在の13歳としても、違和感を感じるのに、7歳のときもゆるぎない指針を持ち合わせていて、しかもそれが周りの人間から学び取ったものではなく自分で考え、結論を出したものだと思えるから、余計に違和感を感じてしまう。
こんな出来事があっても、フィリップのことを忘れていたアレスの記憶力には思わず疑問を抱いてしまう。