武士道シックスティーン

武士道シックスティーン (文春文庫)

武士道シックスティーン (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが…。青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。


以前から名前だけは知っていた有名な青春小説、「武士道」シリーズの第1作目。文庫落ちするのを待っていたので意外と早く文庫になってくれて嬉しい。
初めが中3の秋で、終わりが高2の夏なので案外作中の時間経過が早い。
主人公の一人の磯山香織が、青春小説の主役なのに悪役っぽいのが珍しくて面白い。個人的には、もう片方の主人公の甲本(西荻)早苗のゆるいようでいるけど芯が強く、人の意見に流されるようなことがない性質に好感が持てるので、2人の主人公の内では、どちらかというと早苗の方が好き。